
QOL向上を追求する補綴専門医の理念
~中居伸行先生インタビュー~
患者様の笑顔を追求する包括的歯科医療
~立木靖種先生インタビュー~
32年にわたり補綴歯科とインプラント治療の専門医として活躍し、英国での研鑽や大学病院での豊富な臨床経験を通じて、患者様のQOL(生活の質)向上を第一に考えた治療を実践する中居伸行先生に、理想の歯科医療についてお話を伺いました。
学術キャリアと国際的経験
まず、先生のこれまでの歩みについてお聞かせください。
1992年に広島大学歯学部を卒業し、1996年に同大学院で歯学博士を取得しました。その後、広島大学で助手として臨床と研究に従事し、1998年には英国ダンディー大学歯学部で客員講師を務める貴重な経験を積みました。帰国後は広島大学病院で外来医長を歴任し、2008年になかい歯科を開院しました。
英国での経験が先生に与えた影響について教えてください。
英国では、日本とは異なる補綴治療のアプローチや患者様との関係性について学びました。特に「Shared-decision making(共有意思決定)」の概念は、その後の私の診療理念の根幹となっています。患者様と医師が対等な立場で治療方針を決定する姿勢は、英国での経験なくしては身につかなかったでしょう。
補綴専門医としての包括的アプローチ
補綴歯科専門医として、どのような治療方針を重視されていますか?
インプラント治療は確かに優れた治療法ですが、それが唯一の解決策ではありません。入れ歯、ブリッジ、そしてインプラント、すべての選択肢を検討し、患者様の価値観や生活スタイル、経済的な状況なども含めて最適解を見つけることが重要です。物理的な機能回復だけでなく、患者様にとってどのような価値が生まれるかを常に考えています。
「QOL向上」を理念とされている理由をお聞かせください。
歯科治療の最終目標は、単に歯を治すことではなく、患者様がより豊かで快適な生活を送れるようになることです。食事の楽しみ、会話の自信、外見への満足感など、これらすべてがQOLに関わってきます。私たちはその人らしい生活を取り戻すお手伝いをしているのです。
専門性の追求と継続的学習
多くの専門医資格を取得されていますが、その動機は何でしょうか?
患者様により良い治療を提供するためには、常に最新の知識と技術を習得し続けることが必要です。日本補綴歯科学会の専門医・指導医、ヨーロッパインプラント学会の認定医、日本口腔顔面痛学会の専門医・指導医など、それぞれの分野で求められる高い水準をクリアすることで、患者様への責任を果たしていると考えています。
長崎大学での臨床教授職についてはいかがでしょうか?
2013年から臨床准教授、2014年からは臨床教授として後進の指導にも携わっています。教育を通じて自分自身も成長できますし、次世代の歯科医師に正しい知識と技術、そして患者様への向き合い方を伝えることは重要な使命だと感じています。
インプラント治療における包括的視点
インプラント治療において特に重視されていることは何でしょうか?
治療計画から補綴設計まで、全体を見据えた包括的なアプローチを心がけています。サイナスリフト、GBR、オールオン4などの高度な手術技術はもちろん重要ですが、それ以上に大切なのは、治療後の長期的な安定性と患者様の満足度です。
インプラント周囲炎への対応について教えてください。
近年、インプラント周囲炎の問題が注目されていますが、当院では予防から治療まで包括的に対応しています。定期的なメンテナンスはもちろん、既に問題が発生している場合の治療法についても、最新のエビデンスに基づいたアプローチを提供しています。
Shared-decision makingの実践
患者様との意思決定プロセスについて詳しくお聞かせください。
まず、患者様の現在の状況と希望を詳しくお聞きし、考えられるすべての治療選択肢をメリット・デメリットも含めて説明します。その上で、患者様の価値観や生活状況に最も適した治療法を一緒に選択していきます。医師が一方的に決めるのではなく、患者様が納得して選択できる環境を作ることが重要です。
治療に迷われている患者様に対してはどのようにアプローチされますか?
十分な時間をかけてお話を伺い、不安や疑問を丁寧に解消していきます。科学的根拠に基づいた情報提供はもちろんですが、私自身の豊富な経験から得られた知見も含めて、患者様が安心して治療を受けられるよう努めています。
生涯サポート体制
長期的なサポート体制について教えてください。
インプラント治療は手術で終わりではありません。優れたスタッフによるメンテナンスや、必要に応じた訪問診療にも対応し、患者様の生涯にわたってインプラントを良好な状態で維持できるよう支援しています。
高齢化社会におけるインプラント治療の課題についてはいかがでしょうか?
老年歯科医学会にも所属し、高齢者特有の問題にも対応できる体制を整えています。身体機能の変化に応じたメンテナンス方法の調整や、介護が必要になった場合の対応策なども含めて、長期的な視点で治療計画を立てています。
医療法人としての展開
2022年に医療法人を設立されましたが、その意図は?
より安定した医療提供体制を築き、患者様により良いサービスを提供するためです。組織として継続性のある医療を提供し、スタッフの教育体制や設備投資なども計画的に行えるようになりました。
患者様へのメッセージ
最後に、患者様へのメッセージをお願いします。
歯の欠損でお悩みの方は、決して一人で悩まずにご相談ください。インプラント、入れ歯、ブリッジなど、様々な治療選択肢がありますので、あなたの価値観と希望に最も適した治療法を一緒に見つけましょう。私たちは単に歯を治すのではなく、あなたらしい豊かな生活を取り戻すお手伝いをしたいと考えています。科学的根拠と豊富な経験に基づいた安心・安全な治療を提供し、生涯にわたってサポートしてまいります。
なかい歯科- 所在地
- 〒604-0916
京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町724-1
- 電話番号
- 0742-48-0181
- 診療時間
月・火・水・金
09:00〜12:45 / 13:45〜18:00
土
09:00〜13:15
- 休診日
- 日曜・祝日・土曜の午後
- 所属学会
- ・ヨーロッパインプラント学会(European Association for Osseointegration) 認定医
・公益社団法人 日本補綴歯科学会 専門医・指導医・代議員
・一般社団法人 日本口腔顔面痛学会 専門医・指導医
・公益社団法人 日本口腔インプラント学会 専門医
・一般社団法人 デジタル歯科学会
・一般社団法人 老年歯科医学会
- 所在地
- 〒604-0916
京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町724-1
- 電話番号
- 0742-48-0181
- 診療時間
月・火・水・金
09:00〜12:45 / 13:45〜18:00
土
09:00〜13:15
- 休診日
- 日曜・祝日・土曜の午後
- 所属学会
- ・ヨーロッパインプラント学会(European Association for Osseointegration) 認定医
・公益社団法人 日本補綴歯科学会 専門医・指導医・代議員
・一般社団法人 日本口腔顔面痛学会 専門医・指導医
・公益社団法人 日本口腔インプラント学会 専門医
・一般社団法人 デジタル歯科学会
・一般社団法人 老年歯科医学会