
日本のインプラント治療を牽引する重鎮
~鈴木仙一先生インタビュー~
日本のインプラント治療を牽引する重鎮
~鈴木仙一先生インタビュー~
ICOI国際口腔インプラント学会で世界会長を務め、日本のインプラント治療の黎明期から第一線で活躍してきた鈴木仙一先生に、インプラント治療の過去、現在、そして未来についてお話を伺いました。
日本のインプラント治療の先駆者として
先生は日本のインプラント治療の黎明期からご活躍されていますね。
日本でインプラント治療が始まったのは1984年です。私は2年後の1986年からインプラント治療を手がけており、この治療法の発展を間近で見てきました。当時は、インプラント治療に対する理解も十分ではなく、技術も確立されていない状況でしたが、この治療法が持つ可能性を信じて取り組んできました。
37年以上の経験を通じて、インプラント治療の可能性と重要性を実感しています。初期の頃と比べて、材料や技術は飛躍的に進歩し、より安全で確実な治療が可能になりました。しかし、基本となる考え方、つまり患者様の生活の質を向上させるという目的は変わっていません。この長い経験が、現在の診療の土台となっています。
国際的な活動も精力的に行われていますね。
2019年から2022年まで、ICOI国際口腔インプラント学会の世界会長を務めさせていただきました。この役職は、世界中のインプラント専門医との交流を深め、最新の知見を共有する貴重な機会となりました。国際的な視点を持つことで、日本の歯科医療の強みと改善すべき点が明確に見えてきます。
また、南カリフォルニア大学の客員臨床教授としても活動し、グローバルな視点でインプラント治療の発展に貢献してきました。海外の先進的な取り組みを学び、それを日本の医療現場に還元することで、より質の高い医療を提供できると考えています。世界各国の専門医と意見交換することで、常に最新の技術と知識をアップデートし続けています。
多角的なアプローチによる総合的な医療
先生の幅広い専門性について教えていただけますか?
インプラント治療だけでなく、歯周病、歯内療法、顎咬合など、歯科医療の様々な分野で専門医として活動してきました。これは、口腔内の問題は単独で存在するのではなく、互いに関連し合っているという考えに基づいています。例えば、インプラント治療を成功させるためには、歯周病のコントロールや適切な咬合の管理が不可欠です。
また、サルコペニア・フレイル学会認定指導士としても活動しており、口腔の健康と全身の健康の関連性にも注目しています。特に高齢者においては、口腔機能の低下が全身の健康状態に大きく影響します。咀嚼機能の回復は、栄養摂取の改善だけでなく、認知機能の維持や全身の筋力低下の予防にもつながります。このような総合的な視点から、患者様の健康をサポートしています。
具体的な治療についてお聞かせください。
当院では、サイナスリフト、GBR、オールオン4などの高度なインプラント治療を提供しています。これらの治療法は、従来では困難とされていた症例にも対応できる可能性を広げました。例えば、骨の量が不足している場合でも、骨造成技術を用いることで、安全にインプラント治療を行うことができます。
37年の経験と、最新の技術を組み合わせることで、より安全で確実な治療を実現しています。長年の臨床経験から得られた知見と、国際的な学会で学んだ最新の治療法を融合させることで、患者様一人ひとりの状態に最適な治療計画を立案しています。また、治療後の長期的な予後を見据えた計画を立てることで、患者様が長く快適に使用できるインプラント治療を目指しています。
'良い行い'を追求する医療哲学
先生のモットーである'良い行い'について、詳しくお聞かせください。
このシンプルな言葉には、患者様一人ひとりに最善の医療を提供したいという私の思いが込められています。技術的な面はもちろんのこと、患者様との信頼関係の構築や、医療人としての倫理観など、あらゆる面で'良い行い'を追求しています。
医療技術がどれほど進歩しても、それを使う人間の姿勢が最も重要だと考えています。患者様の立場に立って考え、真摯に向き合うこと。これが、私が常に心がけている'良い行い'の本質です。治療の成功は技術だけでなく、患者様との信頼関係があってこそ実現するものだと、37年の経験を通じて実感しています。
地域医療と国際的な活動の両立
海老名市での診療と国際的な活動の両立について、どのようにお考えでしょうか?
海老名市歯科医師会会長も務めさせていただき、地域医療の発展にも力を入れてきました。地域に根差した医療を提供することは、歯科医師としての基本的な使命だと考えています。海老名市の皆様の口腔健康を守ることが、私の最も重要な役割の一つです。
国際的な最新知見を地域医療に還元することで、より質の高い医療を提供できると考えています。世界の最先端で行われている治療を、海老名の地で受けていただける。これが、国際的な活動と地域医療の両立の意義だと思っています。グローバルな視点とローカルな実践、この両輪が揃うことで、真に患者様のためになる医療が実現できるのです。
次世代への継承
教育者としての立場からご覧になる歯科医療の未来像をお聞かせください。
日本大学客員教授、順天堂大学医学部非常勤講師として、次世代の歯科医師の育成にも携わっています。インプラント治療の技術だけでなく、全身の健康を考慮した総合的な視点を持つ歯科医師の育成が重要だと考えています。
これからの歯科医療は、さらに医科との連携が重要になってくるでしょう。口腔の健康が全身の健康に影響することが、科学的にも証明されてきています。若い歯科医師には、専門性を深めると同時に、幅広い医学的知識を持ち、医科との連携ができる力を身につけてほしいと願っています。そして何より、患者様を第一に考える姿勢を忘れないでほしいと思います。
患者様へのメッセージ
最後に、患者様へのメッセージをお願いします。
37年以上のインプラント治療の経験と、国際的な活動で得た知見を活かし、患者様一人ひとりに最適な治療を提供させていただきます。インプラント治療は、失った歯の機能を回復し、生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。
食事を楽しむこと、笑顔に自信を持つこと、これらは人生の質に直結する大切なことです。インプラント治療を通じて、患者様のより豊かな生活をサポートしたいと考えています。どんな些細なことでも構いませんので、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と最新の技術で、皆様の健康をサポートさせていただきます。
海老名本院併設インプラント部門専門施設 ライオンインプラントセンター- 所在地
- 神奈川県海老名市勝瀬140-3
- 電話番号
- 046-232-8811
- 診療時間
- 月・火・水・金・土 9:30〜13:00 / 14:00〜18:00
- 休診日
- 日曜・木曜
- 役職・資格
- ・ICOI国際口腔インプラント学会世界会長(2019-2022)
・日本大学客員教授
・日本口腔インプラント学会専門医•指導医
・順天堂大学医学部非常勤講師
・日本健康科学学会常任理事
・日本サルコペニア•フレイル学会認定指導士
・厚生労働省認定指導医
- 所属学会
- ・日本口腔インプラント学会
・ICOI国際口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・日本顎咬合学会
・日本歯内療法学会
- 所在地
- 神奈川県海老名市勝瀬140-3
- 電話番号
- 046-232-8811
- 診療時間
- 月・火・水・金・土 9:30〜13:00 / 14:00〜18:00
- 休診日
- 日曜・木曜
- 役職・資格
- ・ICOI国際口腔インプラント学会世界会長(2019-2022)
・日本大学客員教授
・日本口腔インプラント学会専門医•指導医
・順天堂大学医学部非常勤講師
・日本健康科学学会常任理事
・日本サルコペニア•フレイル学会認定指導士
・厚生労働省認定指導医
- 所属学会
- ・日本口腔インプラント学会
・ICOI国際口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・日本顎咬合学会
・日本歯内療法学会